観戦

プロ野球基本ルール④アウトの取り方|打者・走者アウトの種類って?

甲子園で進塁する野球選手
media

「プロ野球のルールをある程度知ってから試合観戦に臨みたい」
という初心者さんのために、基本的なプロ野球のルールをご紹介します!

第四弾はアウトの取り方について。

今回は「野球」の中でも「プロ野球」におけるルールに基づいて説明します。
(社会人野球や高校野球、草野球などとは違うルールが適用されていたりします)

そもそも…

アウトとは

野球というスポーツは、
攻撃で点を取りつつ、守備では相手チームに点を取らせないようアウトを取るゲームです。
1回(1イニング)につきアウト3回で攻守交代となります。

アウトの判定を受けた打者及び走者は、
その回(イニング)において出場できませんのでベンチに戻ります。

守備側のチームが攻撃側のチームをアウトにするのですが、
攻撃側の打者と走者それぞれにアウトとなる状況があり、いくつか種類があります。

今回は、基本的なアウトの種類について

  • 打者アウト
  • 走者アウト

に分けてご説明します!

アウト判定をする球審
バッターアウト

打者アウトの種類

打者がアウトになるルールを7つご紹介します!

打者アウトの種類

見逃し三振

打者が2ストライク以降、
バットを振らずに見逃した際の投球がストライク(=3度目のストライク)だった場合見逃し三振といいます。

打者アウトの種類

空振り三振

打者が2ストライク以降、
空振りした際の投球がストライク(=3度目のストライク)だった場合空振り三振といいます。

空振り三振するバッター

一目でわかる一番シンプルな“アウト”の種類ですね。

打者アウトの種類

ゴロアウト

まず「ゴロ」というのは、
フェアゾーン内でバウンドした打球のことを言います。

[打者が進塁する(=該当の塁に辿り着く)]よりも早く、
[野手がゴロ打球を捕球→(該当の)塁へと送球し到達する]
ことができるとアウト
となり、
このアウトのことをゴロアウトと言います。

ゴロ捕球をする野手
豆知識

塁に到達したタイミングが、打者ボールでほぼ同じ!
打者がちゃんと塁を踏んで(触れて)いないのでは?」
…などなど際どい状況で判定が不服だった場合は、監督の指示のもと映像で確認できるリクエストが行われます。
各チーム、一試合で2回まで(延長戦の場合は+1回)リクエスト可能です。

打者アウトの種類

フライアウト

フライ(飛球)」というのは、
地面でバウンドしない高く打ち上げるような打球のことを言います。

[野手がフライ打球を捕球]するとアウトとなり、
このアウトのことを
フライアウトと言います。

フライ捕球をする野手
豆知識

「打球が高く上がって守備が捕球するまでの間、ひたすら進塁できるやん!」と思いますが…それでは守備側にとって不条理ですよね><
「打者・走者は、打者が打った後すぐに塁めがけて走る」ことは基本ではありますが、
フライ(飛球)を打った場合は
タッチアップ」という特別なルールが適用されます。

タッチアップ
打者がフライ(飛球)を打った場合、“野手が捕球した(飛球に触れた)時点あるいは後のタイミングで打者と走者が進塁をスタートさせること。(野手がフライを捕球したら、走者は元々いる塁を一度踏んでから初めて進塁行為に移ることができる)

打者アウトの種類

バッターズボックスルール違反

バッターズボックス」は、
打者が立つことができる範囲のことです。
線で四角に囲まれています。

片足でもバッターズボックスから“完全に”飛び出てしまうと、
バッターズボックスルール違反となり、アウト判定を受けます。
(線を踏んでいるのであれば問題ありません)

打者アウトの種類

守備妨害

守備妨害をするとアウト判定を受けます
野手や捕手のプレイ妨害や、打球を妨げる等の行為が当てはまります。

打者アウトの種類

フェアボール

打者がボールを打った後、フェアゾーン上で“再度バットとフェアボール同士が当たった(触れた)”場合、守備妨害の一種としてアウト判定を受けることがあります。
「偶然フェアボールが転がってきて、地面に落ちたバットと当たった」というような状況もあり得ます。アウトになるかは時と場合によりますので、判定は審判員に委ねられます。

また、打者が打ったフェアボールが走者に当たった場合も、故意である・ない関係なくアウトとなります。

ランナーアウト

走者アウトの種類

次は走者がアウトになるルールを7つご紹介します!

走者アウトの種類

オーバーラン

オーバーランというのは、
走者が進塁の際、塁(ベース)を踏まずに通り越してしまうことです。
塁(ベース)を踏んでいないとボールでタッチされてアウトになります。

進塁する野球選手
走者アウトの種類

ラインアウト

走者が走ることができる範囲は決まっています。
塁と塁同士を結んだ線を中心として、左右に3フィート分(合わせて6フィート分)の幅内です。

野球のスリーフィートオーバー

3フィートは91.44cmです。およそ1mですね!

野手からボールを持った手でタッチされそう!避けないと!という鬼ごっこのような状況で左右3フィートの範囲からはみ出てしまうとラインアウトとなります。
野手からタッチされるされない関係なく、範囲を超えるとアウト判定です。

豆知識

左右3フィートの範囲を越えることをスリーフィートオーバーと言います。

一塁、二塁…と塁を跨いで全力で走る状況だと、どうしても円を描くように走ることになり、スリーフィートオーバーになる場合があります(きっちり直線上を走ることが難しい)。ですが、この場合は仕方がないので越えていてもアウト判定にはなりません

野手を直接的に避ける目的でスリーフィートオーバーするとアウトになる(=ラインアウト)と覚えておくといいかと思います!

走者アウトの種類

リタッチ

リタッチというのは、
走者が元の(投手が投球する時点にいた)塁上に戻る、塁に触れ直すことを言います。

フライアウトの説明時に出てきたタッチアップでは、
“野手が飛球を捕球した(触れた)”時点あるいはそれよりも後のタイミングで進塁をスタートさせないといけないとありました。

野手の捕球した(触れた)タイミングよりも早くに離塁していれば、リタッチの義務を果たしていないことになり、進塁は認められずアウトになります。

走者は捕球される前に一旦元いた塁に戻って待ち構えておき、“野手が飛球を捕球した(触れた)”瞬間に離陸スタートを切るパターンが一般的です。
\野手が飛球を捕球!/
先に離塁しちゃってた走者「え!元の塁に戻ってからまた進塁始めなあかんやん〜」
と野手捕球後のタイミングで行ったり来たりしていると、タイムロスでタッチアップは失敗になるので…><

走者アウトの種類

塁の占有権

一つの塁に対し走者は一人というきまりがあります。

もし同じ塁に走者2人が触れているとなった場合、
先に居た走者に、塁に居ることができる占有権が与えられます
後の走者はボールでタッチされるとアウトになります。

走者アウトの種類

アピールプレー

走者が塁を踏まずにそのまま進塁した!
タッチアップで野手のフライ捕球前に先に離塁した!
という状況では守備側が走者に対し「アウトでは?」と審判にアピールをします。
認められた場合、走者がボールでタッチされるとアウトになります。

スライディングをする走者
走者アウトの種類

インターフェア

打球が走者に当たった場合にアウトになることを言います。
野手に一度触れているボールに当たった場合はアウトにはなりません。

走者アウトの種類

ペナルティ

守備妨害や、ダブルプレーの妨害、(アピールプレー以外の)審判員に対する抗議を行うと、ペナルティとなりアウト判定を受けます。

たくさんの種類が!

最後に

アウトの種類について、打者・走者毎にご説明しました!
いかがでしたか??

打者・走者アウト共に7つもの種類の色々なアウトがありましたね。

打者の三振や、走者がベースを踏まない、
など見るからにアウトだろうと分かる状況もあれば、野球の細かなルールに則ったアウトの種類もあり少々複雑に思えたかと思います。

ですが何度か試合観戦を重ねると、「前もこんな状況でアウトになったよね…」と気づいたらアウトの種類を習得できていたということも。
あまり深く考えずに実際に試合を観るだけでも、自然とアウトについて知ることができるので気軽に試合を観てみてくださいね^^

Profile
トラミちゃん
トラミちゃん
阪神タイガースが好きな元甲子園売り子のTORACO
阪神タイガースや野球を愛する女子「TORACO」に向けた情報を元売り子が提供します。
甲子園売り子のアルバイトをきっかけに、阪神タイガースや野球にハマった清宮・村上世代TORACO。趣味はプロ野球各球場での野球観戦!
阪神タイガースファンだけでなく、高校野球や12球団ファンの為になる情報も発信します。
記事URLをコピーしました