プロ野球基本ルール②スコアボードの見方|初心者でも試合の流れがわかる!
「プロ野球のルールをある程度知ってから試合観戦に臨みたい」
という初心者さんのために、基本的なプロ野球のルールをご紹介します!
第二弾はスコアボードの見方について。
今回は「野球」の中でも「プロ野球」におけるルールに基づいて説明します。
(社会人野球や高校野球、草野球などとは違うルールが適用されていたりします)
スコアボードは試合の状況を確認するための表です。
プロ野球のどの球場でも、外野ライトとレフトの真ん中あたりに設置されています。
こちらはスコアボードの全体図(例:甲子園の阪神vs巨人戦)です。
球場によって多少仕様が異なりますが、読み方は共通しています。
(上の図ではわかりやすいように、チームカラーで区別しました。)
スコアボードには略称を使われることが多いので、初見では暗号のように見えますね><
一通り覚えておきましょう。
先程挙げた全体図でいう上段真ん中辺りにある表は、イニング毎における得点表です。
拡大図はこちら(例:甲子園の阪神vs巨人戦)。
上段が表に攻撃するチーム、下段が裏に攻撃するチームです。
プロ野球ではホームチームが後攻=裏に攻撃するので、阪神の点数が下段に記載されています。
白い文字で1.2.3…と左から順に並んでいるのはイニング(回)を示しています。
プロ野球では9イニング(回)までなので、1-9の数字が並んでいます。
延長戦になった場合は10-12イニング(回)分の表が新たに表示されます。
得点表のすぐ右に位置する、
R/H/Eのアルファベットは略称です。
R:得点数(Runs)
H:安打数(Hits)
E:エラー数(Error)
R:得点数(Runs)
得点が入る度に更新されます。
H:安打数(Hits)
ヒットの種類を問わず、全てを含め更新されます。
E:エラー数(Error)
そのチームがエラーした数が更新されます。
今回例として挙げているスコアボードは2024年8月1日対巨人戦のものです。
この時の阪神のテーブルスコア※を見てみましょう。
※テーブルスコア:守備位置や打撃結果などの試合記録をまとめたもの
阪神のテーブルスコアを見て判る通り、
最終的に
計13安打(緑枠)、計9打点(ピンク枠)
となっています。
スコアボードにはリアルタイムで合計点が表示され、随時更新されますよ^^
スコアボード全体図の右側にある、
B/S/O(黄色の枠内)もまた略称です。
ピッチャーが投球する度に、投げた球の位置によって判定が1つずつ点灯(カウント)されます。
B:ボール(Ball)
S:ストライク(Strike)
O:アウト(Out)
●B(ボール)の場合は緑色、
●S(ストライク)の場合は黄色、
●O (アウト)の場合は赤色
が光ります。
B:ボール(Ball)
アウトになるまでにボールが4回出ることを
「四球(フォアボール)」といい、バッターは出塁できます。
バッターは出塁の機会を得るためにも、ピッチャーが投げた球がボールなのか、ストライクなのかを見極める能力も必要なんですね。
2023年、阪神はリーグ内で四球数がダントツに多かったです。
ホームラン数が少なくてもリーグ優勝・日本一に輝いたのは、選球眼が高い選手が多かったからではないでしょうか。
S:ストライク(Strike)
O:アウト(Out)
ストライクが3回で1アウトとなります。
B(ボール)とS(ストライク)カウントはバッター毎にリセットされます。
O (アウト)カウントについては1回(1イニング)内でのカウントになるので、
1回(1イニング)が終わるまで表示は継続されます。
1回(1イニング)につきアウトを3回取ると(=スリーアウト)攻守交代となり、
攻守交代の際にBSO全ての表示がリセットされます。
下の画像は
「バッター①がアウトになった後、バッター②が打撃中」という場面です。
ピッチャーはこの時点でバッター②からストライクを2回取っていることが判ります。
ストライクが3回でアウトになるということは、
ここから更にストライクをもう1回取ることが出来たら、バッター②もアウトにできますね!
バッター②もアウトになった場合は、合わせて2アウトになる。
次の打撃がバッター③に移るので、BS表示はリセットされアウトカウントは2個点灯するはずや!
スコアボード全体図の右側にある、
H/E/Fcも略称です。
打撃成績を表すもので、打者の打球がどうなったのかを一時的に点灯します。
H:安打(Hits)
E:エラー(Error)
Fc:フィルダースチョイス(Fielder’s Choice)
H:安打(Hits)
打者が打った打球がヒットになった際に点灯します。
ヒットには種類があるのですが、総じてHが点灯します。
E:エラー(Error)
野手がエラーした際に点灯します。
Fc:フィルダースチョイス(Fielder’s Choice)
和訳は「野手選択」です。
守備チーム(野手)が誤った選択をしてしまい、バッターランナーをセーフにすることを言います。
野手選択には色々な例がありますが、典型例は
「バッターランナーを一塁でアウトにせず、他のランナーをアウトにするために一塁以外の塁に送球する」という選択です。
アウトにしようとしたランナーが「アウトになる/セーフになる」という結果に関わらず、フィルダースチョイスと判定されます。
スコアボードには各チームの打撃順及び選手名が示されています。
ここでいう白文字の1~9の数字は打撃順を表しています。
また選手名の下にある数字(ここでいうチームカラーの数字)は、
守備番号であり、各選手の守備位置を表しています。
守備番号ではなく、アルファベットで表す球場もあります。
ちなみに、甲子園球場では打撃順と守備番号の区別をつけるため、
打撃順は漢数字(一二三…)、
守備番号は算用数字(123…)が使用されてるで!
守備につかない選手が打席に立つ場合には、守備番号はないのでアルファベットで表します。
DH(Designaed Hitter):指名打者
P(Pitcher):投手
H・PH(Hitter・Pinch Hitter):代打
R・PR(Runner・Pinch Runner):代走
パ・リーグでは指名打者制が導入されているので、常にDHの表示があります。
また指名打者制の場合、ピッチャーは打席に立たないのでPと表示されます。
スコアボードには審判員の名前も表示されています。
PL(Plate umpire):球審
1B(1st baser):一塁塁審
2B(2nd baser):二塁塁審
3B(3rd baser):三塁塁審
各塁に審判員がいます。
本塁にいる審判員は球審といい、捕手の後方で投球等を判定します。
スコアボードの見方、ある程度学べましたでしょうか。
スコアボードがあることで試合の進捗が分かりますし、試合の途中から観戦しにきた!という時でも流れが掴めるので無くてはならないものですね^^
今回はどの球場でも表示されているであろう最低限の内容についてお伝えしました。
球場によっては、
◆ピッチャーの投球数及び球速
◆バッターの当日成績・今季成績
などが表示されている事もあり、見ていて興味深いです!
野球場に行った際は、是非スコアボードを見ながらの試合観戦を楽しんでくださいね✴︎