プロ野球基本ルール①ポジションや名称|初心者でも気軽に野球観戦!
「プロ野球のルールをある程度知ってから試合観戦に臨みたい」
という初心者さんのために、基本的なプロ野球のルールをご紹介します!
第一弾はポジションや野球場内の名称について。
今回は「野球」の中でも「プロ野球」におけるルールに基づいて説明します。
(社会人野球や高校野球、草野球などとは違うルールが適用されていたりします)
プロ野球試合ルールの前に、まずはプロ野球について知っておきましょう。
プロ野球はプロスポーツの中の一種である野球を指し、一般社団法人日本野球機構(=NPB)が統括しています。
テレビ中継でよく見かける試合はもれなくプロ野球です。
プロ野球の試合が行われるシーズンは2-10月。
(野球ファンは冬に大人しくなります^^)
日本のプロ野球は現在12球団あり、
JERAセントラルリーグ(=セ・リーグ)と
パーソル パシフィックリーグ(=パ・リーグ)
の2つのリーグに6球団が所属しています。
阪神タイガース
広島東洋カープ
横浜DeNAベイスターズ
読売ジャイアンツ
東京ヤクルトスワローズ
中日ドラゴンズ
オリックス・バファローズ
千葉ロッテマリーンズ
福岡ソフトバンクホークス
東北楽天ゴールデンイーグルス
埼玉西武ライオンズ
北海道日本ハムファイターズ
基本的にそれぞれのリーグ内で、6球団が戦います。
阪神タイガースは、セ・リーグに所属していますよ。
リーグ関係なく、セ・リーグとパ・リーグの両球団同士が試合を行う「交流戦」もあります(毎年5-6月開催)!
野球は9人or10人でするスポーツです。
守備ポジションは以下のように9ヶ所に分かれます。
①ピッチャー/P(投手)
②キャッチャー/C(捕手)
③ファースト/1B(一塁手)
④セカンド/2B(二塁手)
⑤サード/3B(三塁手)
⑥ショート/SS(遊撃手)
⑦レフト/LF(左翼手)
⑧センター/SF(中堅手)
⑨ライト/RF(右翼手)
ピッチャー①とキャッチャー②(黄)以外のポジションは、
総称して野手(赤青③〜⑨)といいます。
また野手は、
内野手(赤③④⑤⑥)と
外野手(青⑦⑧⑨)の2つのポジションに分かれています。
ちなみに、ピッチャー①とキャッチャー②(黄)のコンビは「バッテリー」と呼びます。
両リーグでルールが違う
守備ポジションを見て、
「9人で成り立つのでは?」「10人もいらないのでは?」
と疑問に思われた方、目の付け所が鋭いです!
先程お伝えした2つのリーグによって、試合に出る人数が違ってきます。
セ・リーグは9人で試合をする
パ・リーグは10人で試合をする
…なぜかというとリーグ同士で異なるルールが採用されているから。
▼▼▼
パ・リーグのあと一つのポジションは
「DH」(Designated Hitter)と呼びます。
パ・リーグには「DH制(指名打者)」が導入されているため、10人で試合をします!
両リーグ同士は、試合に出る人数まで違うんですね。
(いずれセ・リーグにもDH制が導入されるという噂が…?!)
日本の宝、大谷翔平選手は投手兼、DH打者ですね!
(MLBはDH制度があります)
ベンチ入りメンバーは何人?
試合開始に出場する選抜された9人or10人のメンバーは、「スターティングメンバー(=スタメン)」といいます。
対して、ベンチで待機するメンバーは「控え選手」といいます。
控え選手は最大26人まで登録ができ、試合の途中選手交代の際に出場します。
一度ベンチに下がった選手はそこから再度出ることはありません。
プロ野球の各球団内で、一軍と二軍といい、成績や状態によって選手がランク分けされています。
公式戦に出場する、主力選手を集めた一軍には選手を29人まで登録できます。
一軍以外の選手のことを二軍(別名:ファーム)と呼びます。
二軍選手は、一軍を外れた支配下登録されている選手、又は育成契約された選手のことを指します。
もちろん、シーズン中は一軍が活躍する公式戦だけでなく、
二軍の試合、通称ファーム戦も同時に行われていますよ!
阪神タイガース二軍の拠点は鳴尾浜球場です(2024年時点)。
一軍のセ・パリーグに対し二軍のリーグは、
イースタン・リーグ
ウエスタン・リーグと呼ぶで!
プロ野球の基本的な試合の流れをご説明します。
攻撃と守備の交代を繰り返し行うゲーム
攻撃と守備のタイミングが完全に分かれていて、交互に行うゲームです。
プロ野球では、攻撃&守備のセットを9回繰り返します。
1回の表、1回の裏、2回の表、2回の裏…
というように、先攻の攻撃を表、後攻の攻撃を裏と分けて呼び、各回のことを「イニング」と表すこともあります。
プロ野球では、主催者側のホーム球団が後攻=裏に攻撃をします。
サッカーなどのように試合時間が設定されているわけではないんですよね。ちなみに、プロ野球の平均試合時間は3時間前後のようです!
プロ野球観戦時はイニング間でちょっとしたイベントが行われます。この時間を狙って売店やトイレに行く方が多いような!
9回裏終了時点で引き分けの場合は延長戦が行われます。
最大12回まで行われ、12回になっても勝敗が決まらない場合は引き分けとなります。
(MAX12回までの試合日は、4時間ほどかかることも…)
点を取られずに点を取る
攻撃で点を取りつつ、守備では相手チームに点を取らせないようアウトを取ることが大切です。
1回(1イニング)につきアウトを3回取ると(=スリーアウト)、攻守交代となります。
失点を防ぐために出来るだけ早くアウトを取って、自分のチームが攻撃できるように進めることが理想です。
ですが攻撃側はただ「アウトを取られないように意識する」だけではなく、
うまく戦術を行使することで「点を取る」という大前提にある目的を果たします。
守備チームにあえてアウトを2回取らせて(=ツーアウト)おいてランナーを塁に出し、点に繋げるといった策も存在します。
このように「点を取る」には選手一人一人の能力に加えて、戦法が重要になってくるんです!
試合を行うグラウンドの場所の名称はこちら。
ベース(塁)は反時計回りに沿って読む
真ん中には投手がいるピッチャーマウンドがあり、マウンドを囲うようにして、ベース(塁)が4つあります。
ベース4つを線で囲んだ四角の範囲をダイヤモンドと呼ぶことがあります!
また上の画像上の薄い茶色の部分を内野と呼び、
対してそれ以外の部分は外野と呼びます。
打者がいる場所は「ホームベース(本塁)」と呼びます。
ホームベースから反時計回りに進み、ランナーが塁に出ます(=出塁)。
ホームベース(本塁)
ファーストベース(一塁)
セカンドベース(二塁)
サードベース(三塁)
ランナーが出塁し、
本塁→一塁→二塁→三塁→本塁
と回り、本塁まで一周して戻って来れたら点が入ります。
一人戻ってくる毎に一点ずつ入る仕組みです!
ヒットにならない場所とは
ホームベース(本塁)から、
ファーストベース(一塁)とサードベース(三塁)方向に白線が引かれています。
この線を境にして、内側外側ゾーンに名前が付いています。
内側(ピンク)
フェアゾーン
外側(青)
ファウルゾーン
打者が打ったボール(=打球)が白線より内側のフェアゾーン(ピンク)に落ちた場合、
ヒット性の当たりになります。
ライター自身、野球観戦をするようになったのは大学生になってから。
しばらくは野球の「や」の字も分かっていないまま観戦していました…。
ルールを知らなくても、球場の雰囲気や試合の流れがなんとなく分かれば楽しめていたのですが、
今思えば「ルールを少しでも知っていたらあの頃もっと楽しめていたのかな」と思います。
この記事を読んだみなさんは、もうそんな後悔をする必要はございません!
今回で基本的ルール、試合でよく聞く名称をマスターしていますので、堂々と野球観戦に挑みましょう★